太古の昔から人と犬は生活を共にしてきました。
そして今では、犬は私達の生活により深く関わるようになってきました。
仕事のパートナーとして、牧羊犬のように群れを統率したり、また、人や荷物を集団で運んだり、猟犬として獲物を捕えたりと、人間の生活を補い共に生きています。
さらにその特性を生かし、重要な役割も担うようになりました。
嗅覚を生かし検知探索犬として違法な物品の持ち込みを事前にふせいだり、警察犬として捜査活動や犯人確保と優れた能力を発揮してくれます。
また、補助犬として障害のある方が社会生活を送る手助けをしています。
そんな犬たちがペットとして飼われるようになったのはいつ頃からなのでしょうか。
日本では平安時代からペットとして飼われていた猫に比べ、犬がペットとして飼われ始めたのは江戸時代からだといわれています。
ただ、一般的にペットとして飼われるようになった歴史は浅く、まして今は当たり前のようになった室内飼いが定着したのは、長い犬との関わりの歴史から見るとごく最近のことです。
そして今や犬は家族の一員として、家庭の中で重要な役割を担っています。
犬がいることで家族の会話が増え、ご近所とコミュニケーションが取りやすくなっていることでしょう。
また、仕草や表情の愛らしさは私達を癒してくれ、家に帰ると全力で喜び迎えてくれる愛おしい存在です。
私達の仕事や社会生活や家庭と深く関わり、重要な存在である犬。
ふと、疑問に思うことはないでしょうか?
犬にとっての幸せとは何だろうか。
これから特にペットとして飼われる愛犬の幸せについて、その特性を考えながらご紹介しようと思います。
信頼できる存在
犬は群れで暮らす社会性を持った動物です。
群れの中で自分の立場を理解し、そして従順な性格であることも知られています。
家庭の中で世話をする(リーダーとなる)人が複数いるとしても、その指示やルールに従うため家族で言うことに違いがあると犬は混乱します。
これは人間でもそうですが、犬はよりシンプルな生き物なのでどの指示に従えばいいか分からないと混乱し、ストレスを感じ続けると病気になってしまうこともあるでしょう。
飼い主さんが家庭(群れ)の中で信頼感を得られる存在であることが、犬にとっての幸せなのです。
安心感を得られる場所
犬はイレギュラーな出来事や環境の変化を嫌います。
また、昔はあたりまえのように行われていた暴力的なしつけは、犬にとってマイナス面が多く信頼関係も損なってしまいます。
いつも緊張していたり怯えているような状況では安心感を得られず、やがてストレスで様子がおかしくなったり、攻撃的になったりもします。
怯えることなく穏やかに安心感を得られる場所がある。それが犬の幸せなのです。
飼い主さんから愛される
飼い主さんから愛されていること、それが犬にとって一番幸せなことです。
犬を飼うと多くの時間を犬に費やすことになります。
犬種にもよりますが、最低でも朝晩二回の散歩は必要です。
外に出ていろんな匂いを嗅ぎ、いろんな人や犬と出会い刺激を得て社会性を学んでいきます。
そして多くの費用も掛かります。
フードはもちろん、首輪やリード、サークルやシート等の消耗品まで、犬が生活する上で沢山の物が必要になります。
犬が楽しく不自由なく生活出来るように、身の回りの世話をして愛情を注ぐ飼い主さんがいることが犬にとっての一番の幸せです。
まとめ
街に出ると可愛い洋服を着て、お洒落なハーネスやリードをつけて楽しそうに歩くワンちゃんの姿をよく見かけるようになりました。
飼い主さんから沢山の愛情を受けていることがわかります。
そして最近のペットブームから、いろんな犬種が飼われるようになっています。
犬によっては運動をたくさん必要とする犬や、ヤンチャな犬、そして性格も犬によって様々です。
それぞれの特性を理解しながら、たくさんの愛情を注いであげることが犬の幸せにつながります。
犬の幸せは愛犬家のみなさんの幸せでもあります。
お互いを理解し、愛犬との幸せな時間を重ねていきましょう。
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