DIYは気軽に始められる趣味の一つです。
ただ始めるには最低限の工具や電動工具が必要となりますので、ある程度の出費は覚悟しなければなりません。
特に電動工具については各メーカーが仕様の違う様々な機種を販売していて、
「一体何を選べばいいのだろう」と初心者の方には分からないことだらけだと思います。
いざ、道具や電動工具一式を揃えようとすると軽く数万円掛かってしまいます。
しかも材料を準備するとさらにコストが掛かり、もはや手軽に始められる趣味とは程遠いものになるでしょう。
今回は数ある必要な道具や電動工具の中でも「切断」の際に使用するものについてご紹介をしようと思います。
どんな場面で、どんな道具が必要で、どのくらいのコストが掛かるのかを見ていきます。
手動ノコギリ
「切断」といえばもちろんノコギリの出番になります。
ノコギリにも様々な種類がありますが、その中でもタテ挽きとヨコ挽きの刃がついた「両刃ノコギリ」はノコギリの代表といえます。
イメージとしては、この両刃のノコギリが真っ先に頭に浮かぶ方も多いのではないでしょうか。
大工ノコギリ、とも呼ばれ昔から大工さんが現場で使用しているのはこのノコギリです。
片面の刃の「胴付きノコギリ」は刃が細かいため切断面が荒くならず綺麗に仕上げることができるノコギリです。
薄い木材の切断や細かい作業に向いていますが厚みがある木材の切断には不向きです。
「折込ノコギリ」は刃を折りたたんで収納できるため持ち運びに便利で、場所も取らず、よく現場などで使われます。「両刃ノコギリ」や「胴付きノコギリ」はそれぞれ優れた特長を持っていますが、折込ノコギリも「未来目」という特殊な目立てを施していて縦・横・斜めとあらゆる角度からの切断がスムーズにできるようになっています。
使い勝手や収納などを考えればこの「折込ノコギリ」を一つ持っていれば十分だと思います。
電動ノコギリ
電動ノコギリ。
DIYでは電動丸ノコを指しますが、電動インパクトドライバーや電動サンダーと並んで【DIY電動工具三種の神器】と呼ばれることもあるDIYに欠かせない電動工具です。
代表的なメーカーはマキタ、HIKOKI(日立工機)、新興製作所などですが、充電式とコード式のどちらを選ぶかなど初心者の方にとっては情報が多すぎて混乱することもあるでしょう。
今回はDIY初心者の方へおススメするものになりますので、なるべく低価格で使い勝手の良い、故障の少ないものをと考えてみます。
仕上がりや使い勝手などクオリティーは価格の安さと比例していますが、新興製作所の製品であれば5,000円程度で購入でき最初に使うものとしては十分な製品だと思います。
次に充電式かコード式かの選択は電源のない場所でも使えて取り回しの良い充電式と、電源の準備が必要で切断時にコードの取扱いに気を付けなければならないコード式では、価格の面で言えば充電式の方はコード式のおよそ3倍の価格となります。
コード式も慣れればコードがさほど邪魔にはならないと思いますのでコード式を選択した方が良いでしょう。
手動ノコギリ、電動丸ノコどちらも必要?
手動ノコギリだけでは平板を切断するのに体力を使いますし、電動丸ノコだけでは細い木材の切断が難しいでしょう。
電動丸ノコにはベースプレートと呼ばれる当て板が付いており、このベースプレートの先端から刃の間で見えなくなってしまうくらいの細い木材だと、切断したい場所が隠れるためずれて切れてしまうことがあります。
そういう時は手動ノコギリが必要になります。他にも少しカットしたいときや細かい切断には電動丸ノコは不向きです。
手動も電動もノコギリは両方購入した方が良いでしょう。
まとめ
切断は地味な作業ですが、適当に済ませてしまうと組立時に歪な形になったり雑な面が際立ってしまうのでしっかりと設計した通りの寸法で切断するようにしましょう。
また設計の際によく木材の重なる場所の寸法を引かずに間違える場合がありますので、寸法に間違いがないか再度確認してから切断するように心がけましょう。
そして一番重要なのが安全面です。
電動丸ノコは切断の際に木くずが飛んで目に入ることがよくありますので保護メガネを必ず着用するようにしましょう。
さらに最も気を付けなければならないのはキックバックと呼ばれる現象です。
木材の反りやたわみによって材料の側面にノコ刃の側面が接触すると電動丸ノコが持ち上がってきて手元に急に戻る動作をすることをキックバックと呼びますがその動作の力は強く、咄嗟に制御するのは難しいでしょう。過去にはキックバックによって身体の方向に戻った刃で太ももを切り、出血多量による死亡事故も起こっています。
電気丸ノコで切断する際には材料をクランプなどでしっかり固定し、切断時に反りやたわみが起きないようにしましょう。また、切断中に止まってしまったら無理に進めないようにし、逆方向から切るなど切断方法を変えるようにしましょう。
便利なものには必ず何かリスクがあります。特に刃物は一つ間違えば大怪我を起こすこともあるので、焦らず、安全最優先で作業を進めるように心がけましょう。
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